・「北欧の和み -冬の章」へ。 (1)
日本橋の雑踏を抜けて、ふわっと現れ見えてくる空色の場所へ。
(この空色にいつでもほっとさせられます。/ナノニ...哀しいかな、夜景はなんとも残念なピンボケ。)
稲垣さんの著書『北欧の和み』にちなんだ企画へ、
作品を初めて間近に拝見させて頂く方のものもあり、
デンマークで過された「和み」という空気や時間を、
稲垣さんや訪れたことのある皆さんのフィルターを通して味あわせて頂ける...
楽しみに伺いました。
後藤さんのぽてっとして洗練された木の器は、目にも温かく、
しつこいほどに (気がつくと) 撫で 々 してしまいましたが...
それはもぅ「美味しそうな器」でした。
陽ざしを吸い込む器は、すでにすっかりどなたかの器であるかのようで...、
これがカランさんの醸し出す世界。
ろうそくもいつもの居場所のような顔をしてのせて頂いておりました。
材は違えど、陽ざし...いや景色さえも吸い込む器もやはり、
出会うべきひとを晴れやかに待っているような、愛おしい佇まいで、
さこうさんのポットともすっかりよい相性です。
針の森さんの作品はすでに多く旅だった後でちょっと残念な時間の隙間でした。
(少し追加が届く...というお話でしたよ。)
ふたたびご一緒できた talo さんのホワイトワーク(*またのお話は(2)で。) にも、
触れれば触れるほど溜息で楽しくて。
針を運ぶ手仕事は、一針 々 時をまとうじっくりとしたお仕事で、
苦手分野であるがためか... いつでも魅了されてしまいます。
そして、稲垣さんや今井さんの滞在したデンマークの朝の講堂での時間を、
透き通るような色で、その音をBGMに... 覗かせて頂きました。
これはその中のひとつ、小さな目線を唄ったかたつむりのお話。
朝の少しひんやりともする空気に、
さぁ、一日を始めましょう... というような、
そぅ、きっとろうそく屋の仕事初めのひとときでいえば、
珈琲をゆっくりおとして、深く息をする...
ざっくりと一日の流れを頭の中で泳がせてみる...そんな時間に似ているのでしょうか。
日が少し伸びましたね。
それでも...時が経つのがあっという間でした。
‘楽しい’は盛り沢山でしたので、お話の続きは次回(2)にて。
・・・
「北欧の和み - 冬の章」
- 2/6(水)まで。
@ ヒナタノオト 東京都中央区日本橋小舟町7-13 セントラルビル1階