・来迎
緑の薫りさえ届くような爽やかな風そよぐ夕暮れ、陽が沈む直前の空。
陽の光が落ち着くと西の空に広がった彩雲がアコヤガイのように輝きを増す。
「彩雲(さいうん)」と云うのだそう。
なんて清々しく、なんて神々しい天(そら)でしょう。
このそらを見上げながら、
親友の逝った前の日の不思議なデキゴトを思い出していた。
13年前のこと。
こんな輝くようなそらを背景に...そう、神々しく。
今にして思えば...あれは「来迎」ということだったのかもしれない。
・・・ ・・・
今度もやはり「来迎」...のときだったのでしょうか。
この夜届いた訃報...
朗らかで温かなひとの旅立ちでした。
お世話になり、気に掛けて戴くこと3世代。
寂しいのだけれど、亡き祖母の面影も感じたりと、
清々しい温かなお別れとなりました。
お別れの日の夕暮れの雨上がりには虹が天をかけておりました。
世代への架け橋のようなひと。
ありがとうございました。
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